6周年記念

中央棟・132会議室にて (10)


──28.あなたの父親と母親に、何でも構いません、何か言って下さい。

アリア「……父上、母上……一度でいいから皆で話がしたかったです」

セレシアス(ユディル公后は早くにご逝去されているからな……)

エルガー(父親である先代大公とは、きっとろくに面談できなかったんだろーな)

アリア「あ、湿っぽくなっちゃった? ごめんね〜。じゃエルガーは?」

エルガー「『もう歳なんだからあんま無理すんじゃねーぞ』ってトコだな」

アリア「むう。予想外にマトモな答え」

セレシアス「びっくりだな……」

エルガー「アンタら一体どーいう目でオレを見てんだよ」

アリア「まーいいじゃない。言ってもらえるうちが華、っていう言葉もあるんだし」

セレシアス「妙に年配じみた言い回しが出てきたな……。それ誰かの受け売りだろう?」

アリア「うん、そう。ベテラン侍女たちの言い方を真似てみました」

エルガー「まァいいや」

セレシアス「……すまないが、この項目はパスさせてくれないか」

アリア(さっきお母さんがいるって言ってたのに……?)


──29.作者に何か言いたい事があればどうぞ。

アリア「ん〜。言いたいことはあるけど。きっと、言われなくても分かってるよね?」

セレシアス「その……俺は……黙って待ってるのは、嫌いじゃないから」

エルガー「ハッ、どいつもこいつも生ぬりィな。オレが笑って言ってるうちに続きに取りかかれ、ってなくらいガツンと自己主張してやんねーと」

アリア「笑って言ってるうち、って。エルガーって人を張っ倒すときもそのまま笑ってそうだけど」

エルガー「はっはっはっ。アタリだ」

セレシアス「そんなあっさり認めるのか……」


──30.では最後に、ここまで読んで下さった読者様方へメッセージを。

アリア「こんなムダに長い会話に付き合ってくれてどうもありがとう! しょーもない会話ばっかりでごめんね〜」

セレシアス「おそらく普通は3問目あたりで飽きるよな……」

エルガー「ンなもんを最後まで見守ってしまうあたり、さては相当のマニアっ子か?」

セレシアス「ちょっ、そんな失礼なこと言って」

エルガー「いや実際そうとしか思えねーだろ。ってなわけで、マニアな諸君。オレのさらなる活躍をガツガツと祈念してくれたまえ」

セレシアス「それはともかく、アンケートで票を投じてくれた皆、どうもありがとうな」

アリア「感謝の気持ちをこめて、これからもたくさん頑張るからね〜!」


──お疲れさまでした。

エルガー「さァて。質問に答え終わったことだし、座談会とやらはこれで幕引きだな」

セレシアス「そうだな……。二人ともお疲れ様」

エルガー「美少女二人を拝めなかったのは残念だけどよ」

アリア「まだ言ってるよ。エルガーはそれだけあちこち出歩いてるんだから、そのうちきっと良い出会いもあるってば。たぶん。おそらく。ひょっとしたら。万が一」

エルガー「なんじゃそりゃ。ったく、相変わらず訳わかんねェ奴だな」

アリア「別にぃ?」

エルガー「まあいい。んじゃ今日のところは帰るか!」

アリア「なんていうか、勝手に始めて勝手に終わっちゃうけど……いいよね?」

エルガー「何か不都合があったら、また誰かが何か言ってくるだろ。じゃーな。お疲れさん」

アリア「お疲れさま〜!」

セレシアス「じゃあ、またな」

 三人揃って退室。
 そしてエルガーは三課の事務室、セレシアスは寮、アリアは夢路御殿へと、それぞれ戻っていったのだった。


END


質問は『創作キャラ達の腹割り座談会』質問配布所様からお借りしました。