6周年記念
中央棟・132会議室にて (9)
──22.永眠する時はどのように永眠したいですか?
エルガー「人生花盛りの若者に向かってなんちゅう質問だよ」
セレシアス「森や海、湖や……誰にも踏み荒らされることのない場所で、ひっそりと吸い込まれるように息を引き取れたら幸せだろうな」
アリア「こんなときに限って即答しないでセレス君てば!」
セレシアス「す、すまない」
エルガー「まあ、オレは、そうだなァ……「あのジジイまだしぶとく生きてやがる」って大声で悪口言われるくらい長生きして若いもんをいびって、その挙句にちょっとした事故とかでころっと逝く、なァんてのがいいかもな」
アリア「根性悪ーい」
エルガー「いいじゃねえか別に。それじゃアンタはどうなんだよ」
アリア「えー? あたしは……寂しいのは嫌だな」
エルガー「まあせいぜい善処することだな。見放されないように」
アリア「うぅ、意地悪なことばっか言うね〜」
──23.物語全体を見た時に、あなたはその中でどのような役割ですか? 抽象的でも構いません。
アリア「主人公その一、もしくは『事例その一』」
セレシアス「同じく主人公その二、もしくは『事例その二』」
エルガー「自覚があるのはいいことだな。よきにはからえ」
アリア「エルガーの役割は……トラブルメーカー? 道化役? かませ犬?」
エルガー「しまいにゃ泣かすぞコラ」
──24.物語内で、果たした・果たせなかった・果たそうとしている、目的はありますか?
アリア「20番目の質問と重複するけど、まだなんとも言えない状況だからねぇ」
セレシアス「どうか気長にお付き合いくださいますようお願い申し上げます」
エルガー「本編完結後に答えたほうがいいんじゃねェの、この質問」
──25.あなたに関して、なにか秘密や思わせぶりな事をどうぞ。裏設定などでも構いません。
エルガー「じゃあオレから答えようか。コメントは不要だぞ」
アリア「了解。どうぞ」
エルガー「蜘蛛が嫌い。軍人時代の任務がきっかけで世界的歌姫と知り合い。──ほれ次、アンタは?」
セレシアス「俺の父親は、医師だか薬師だか、そういった分野を生業にしていたらしい」
エルガー「アリアは?」
アリア「建国の古きから大公家を扶翼してきたアビュール公爵家は、太母リチェルカーレの近しい血族が始祖だったんだって」
エルガー「この件に関しての説明は全て割愛する。せいぜい妄想するがいいさ!」
──26.今後あなたが登場する作品の予定、または未公開作品などがあればどうぞ。
アリア「『WILL』本編と、あとは外伝だね」
セレシアス「それと、ひょっとしたら100のお題に出演できるかもしれないが」
エルガー「そんなところだな」
──27.神様に何か一言どうぞ。
アリア「何の神様だろ?」
エルガー「プレアデス大公国って多神教だからなァ。貧乏神とか疫病神もアリじゃねーの?」
セレシアス「各自好きな神様でいいのかな」
アリア「っていうか。神様よりも先に、もっと近くにいる人たちに言いたいことが……。例えばエルガーに『寝転がりながら座談会に参加なんて無作法だよ』とか」
エルガー「別にいいだろ、ごろごろしたって。会議室なのに長椅子があるってことは、オレにゆったりくつろげっていうカミサマの思し召しに違いねェよ」
セレシアス「またそんな自分の都合で……」
アリア「神罰くだれ〜」
エルガー「呪いか、それは」