6周年記念
中央棟・132会議室にて (2)
──01.まずはお名前と、分かればその由来を聞かせて下さい。
セレシアス「どういう順で答えようか」
アリア「年齢順? 先着順?」
エルガー「面倒くせェな。さくさくいこうぜ」
アリア「じゃあ一番手はエルガーに決定〜」
エルガー「へいへい。名前はエルガー・クィンス。名前の由来はだな、とある都市伝説に出てくる刀剣の銘、だそうだ。実家が鍛冶屋なもんだから、兄弟三人みんなそんな名付けなんだよ」
セレシアス「都市伝説? 伝承とかでなく?」
エルガー「都市伝説だ。アレンティーのな」
セレシアス「ああ、実家って旧都アレンティーだったっけ。伝統工芸の盛んな」
アリア「そうなんだ〜。でも末っ子なんでしょ。鍛冶屋さん継がなくていいの?」
エルガー「いーんだよ別に。博物館に展示しようかってくらい絵に描いたように頑固な鍛冶職人の親父と、強い刃物を作ることしか頭にないトチ狂った長兄と、病的に商談が上手い次兄がいるからな」
セレシアス「……濃ゆい家族……」
エルガー「オラそこ青ざめてんじゃねェぞ。ったく失礼な。次はお前だ、早くしろ」
セレシアス「あ、ああ。セレシアス・ウェスカー。名前の由来は、長生種のとある里に伝わる詩歌の一節から取ったものらしい」
アリア「詩歌かぁ。素敵だね」
セレシアス「……ありがとう」
アリア「うーん。あたし、自分のそういうのって全然知らないや。今度ちょっと侍女頭のメルに訊いてみようっと」
エルガー「アリアにゃ家名もないし、この質問に対する答えは以上、だな」
※ネーミングの本来の由来については
こちら参照。
──02.登場作品(シリーズ)を教えて下さい。この質問に答えている時点での作品でも良いです。
アリア「これは三人一緒だね。『WILL』だよ」
セレシアス「本編の他は、外伝がいくつかあるっていう程度かな」
──03.生年月日と年齢を教えて下さい。
エルガー「実月(八月)の十二日生まれ。今年で二十三歳だ。誕生日を聞いたからには盛大に祝ってくれるんだろうな?」
アリア「とても二十三歳になる人の台詞とは思えないよ。ねぇ?」
セレシアス「俺に同意を求めないでくれ……」
エルガー「よし酒樽二つ確保、と。じゃー次。アンタは?」
セレシアス「確保って……。俺なら霜月(十一月)の五日。今度二十二歳になる」
エルガー「じゃあ次、そこの未成年」
アリア「風月(二月)の二日生まれで、数ヶ月前に十四歳になったところ」
エルガー「十四歳? そーは見えねェな。オレはてっきり十二歳かそこらかと思ってたけどな」
アリア「ちょっとエルガー……わざと? わざとでしょ。あたしが小さいからって〜!」
セレシアス「まあまあアリア、落ち着いて。まだ成長期なんだし、血統から言うと多分もう少し背は伸びるって。大丈夫」
アリア「うー。そうかなぁ?」
エルガー「はん、子守が上手いこって」
アリア「子っ……!?」
セレシアス「まあまあまあ」